雨に強いビニール製の紙垂(しで)を製作【金沢市・額西神社様】

しめ縄や玉串に付けられている、白く段々に折れた紙を「紙垂(しで)」といいます。神前を清め、神聖な場所であることを示すもので、神社のしめ縄をはじめ、神棚や地鎮祭などでも使われています。

ビニールの紙垂のアップ

名前のとおり本来は和紙や半紙で作るものですが、このたび金沢市の額西神社様より「紙垂をビニールで作れないか」とのご相談をいただきました。本ページでは、その製作の流れをご紹介します。

ご相談の内容|紙の紙垂は雨で傷み、落ちると掃除に手間がかかる

屋外のしめ縄に紙の紙垂を下げておくと、次のような困りごとがあるとのことでした。

  • 雨に濡れると傷み、ちぎれて落ちてしまう
  • 長く下げておくと、風雨で少しずつ劣化する
  • 落ちた紙垂が濡れて地面に貼り付き、掃除の際に取りにくい

水を吸わない素材に替えることができれば、こうした手間を減らすことができます。そこで、見本をお預かりしてビニールでの製作を検討することになりました。

見本の紙垂から形の仕組みを確認

お預かりした見本がこちらです。

お客様が持ってきた現在使われている紙の紙垂
社長
社長

いやーこの形ふくざつだなー

どうしたらいいやろ?

紙垂は段々に折れ曲がった独特の形をしており、一見すると複雑な裁断が必要なように見えます。そこで、見本の折り目を一つずつ確認しました。

そこで私ニコニコばばあが登場!

ニコニコばばあ
ニコニコばばあ

簡単よ!
こんな仕組みになってるよ!

折り返された部分を順に戻していくと、次のようになります。

紙の紙垂を折り戻しています

折り目をすべて戻すと、紙垂は切り込みを入れた一枚の長方形であることがわかります。切り込みの位置と折る向きが決まれば、ビニールでも同じ形を再現できます。

紙の紙垂全部おり戻すと長方形になります

素材は白の軟質塩化ビニール 0.4mm を採用

次に検討したのが素材の厚みです。薄すぎると風にあおられて形が崩れやすく、厚すぎると折り目がきれいに付かず、紙垂らしい形になりません。何種類かの厚みで試した結果、白の軟質塩化ビニール(軟質塩ビ)0.4mmを採用しました。

軟質塩ビは水を吸わないため、雨にさらされても紙のように溶けたり、ちぎれたりする心配がほとんどありません。色は白を選び、紙の紙垂に近い見た目に仕上げています。

完成したビニール製の紙垂(100枚)

こちらが完成品です。今回は100枚を製作し、納品いたしました。

ビニールで作った紙垂

折り目もきれいに付き、想定していた以上に整った仕上がりとなりました。

額西神社様での使用例

実際にしめ縄に取り付けていただいた様子です。

紙垂がつるされている神社の写真
ビニールの紙垂が下がっているじんじゃ
紙垂がなびいている様子

雨の日も形が崩れにくく、落ちて地面に貼り付くこともないため、神社様にも大変喜んでいただいております。

ビニール製の紙垂に関するご質問

屋外で長く下げておいても大丈夫ですか?

軟質塩ビは水を吸わないため、紙に比べて雨による傷みや脱落が起こりにくく、屋外のしめ縄に適しています。

大きさや枚数は相談できますか?

しめ縄の太さや下げる場所に合わせて、大きさ・枚数のご相談を承ります。お使いの紙垂を見本としてお預かりできれば、形を確認したうえで製作いたします。

紙垂以外のビニール加工品もご相談ください

西川善では、ビニールシートやビニールカーテンの販売に加え、用途に合わせたビニール加工品の製作も承っております。「紙で作っているものを雨に強くしたい」「既製品では大きさが合わない」といったご相談も、まずはお気軽にお問い合わせください。