【シーラー修理】旧型FT-130がガタつく!ヒーター線・フローガラス交換と原因究明

会社にある「富士インパルス FT-130」の様子がおかしい?

西川善の社内で長年活躍している、厚物用シーラー「FT-130」。 現在は廃番になっており、現行機種は「T-130」という型番になっている古い機械です。

「ええい、直してしまおう!」と思い立ち、やってみました。ほんのちょっと直すだけかと思ったのですが・・・・

なんだかガタガタする!

使えるから「まあいいか!」と思って見て見ぬふりをしてきたのですが、最近どうも様子が変なんです。 レバーを下ろすたびに、なんだかガタガタする!

機械は「富士インパルスシーラ機FT-130」現在はT-130ですので、廃番の古い機械です。

原因判明!「ガタガタ」の正体は部品の勘違い?

よーく観察してみると、可動部の輪っかの部分が固定されずに動いています。 説明書や部品図を引っ張り出して確認してみました。

この輪の部分、いつも固定されず、ガタガタと動いている

【発見】 部品図を見ると、ここには「〇(丸)型」のワッシャーではなく、「U字型」のものを使うのが正解でした!

富士インパルス厚物シーラーFT-130
のネジの部分がずれている

本当は輪でなく下の画像のU字型のものを使うのではないの?↓
部品図をみると

ネジの分解図

部品図をみるとこれです。〇ではなくU字型のものです。

今まで違ったものを挟んで使っていたのですね…。 この部品の正式名称は「圧力調整ナット(U型ワッシャー付き)」といいます。

圧力調整ナットとU型ワッシャー

「なーんだ、これくらいなら私にでも取り替えできるわ!」 とネジを外し、パカン!と広げてみました。

「ネジの部分を取り替えればいいのね」と思ったのに・・・


ネジを外し、パカン!と広げてみた。そのままU型ワッシャーだけ変えればいいと思っていたけど・・・

上を広げてみると
フローガラスの真ん中あがりが茶色くなっています

フローガラスが汚れていますね。

ついでにフローガラスも調整しよう!


ついでに替えましょう。これはフローガラス130巾巻取り棒付きですので交換ではなく
巻取りをずらしきれいな部分を出しましょう
全部汚い場合は、新しいフローガラスに交換しましょう。棒付きでも棒なしでも売っています。

ヒーター線も交換することに


あら!ヒーター線も汚れている!
これもついでに替えましょう。
これは組紐ヒーター線がついています。
組紐ヒーター線130-10Lです。

FT-130汚れたヒーター線
フローガラスをめくった状態、ヒーター線が黒ずんでいます

ヒーター線は挟み込んであるので、横の黒い部分のネジを緩めて外します。
結構ぴっちりと挟んであるので、抜いたらヒーター線がびょんと上がります。

両方のネジを緩めます

ガラステープまで汚れてる!

お!ヒーター線を外したら・・・ガラステープも汚れている
その下のサーコンシート(名前がシリコンシートに変更しています)は大丈夫でした。
ガラステープは片面に接着剤の付いた絶縁テープです。
順番としては機械の上から
シリコンシート➡ガラステープ➡ヒーター線➡フローガラスシート
の順になります。

FT-130のヒーター線を外した状態
ヒーター線を外した状態

ガラステープ交換しました。
ガラステープ25mmを使用しています。ガラステープは5m巻と10m巻があります。切って使うのでFT-130(T-130)の場合は5mあれば33回交換できますね(上下で16回くらい)

ニコニコ<br>ばばあ
ニコニコ
ばばあ

ちなみによくやっている方がいますが
ガラステープをフローガラスの代わりに使う方
接着剤がついていますので、ヒーター線の伸びを邪魔します。
シール不良の原因になります。ご注意ください。

新しいものに交換できました。

FT-130下部ヒーター部分ガラステープを交換しました。
ガラステープを貼り直しきれいになりました。

ヒーター線を新しいものに交換

さあ!これで新しいヒーター線をはめ込むだけね!

これが、意外と思ったより難しい!
緩めたネジのところにL字型の端を挟み込みネジを締める。
もう片方も同じように・・・・

それが私にはハードル高!
こっちを締めるとビョンと跳ね上がったり・・・・

【コツを発見】 先に片方をきっちり締めすぎず、「様子を見ながら左右のネジを少しずつ締める」とうまくいきました。 なんとか交換完了。ピカピカのヒーター線は気持ちがいい(^^♪

新しいヒーター線に交換してネジを締める。
ヒーター線を挟み込みネジを締める
ニコニコ<br>ばばあ
ニコニコ
ばばあ

なんとかできました!
おおきれい!
満足”””!

FT-130組紐ヒーター線を交換しました
きれいにヒーター線を交換できました!

フローガラスをはめ込み下の部分は完成です。

FT-130、下の消耗品交換を完成しました。
下の交換は終了しました

上の部分の取り換え、意外な箇所を発見!

今度は上の部分
同じくヒーター線
(こちらは交換しなくてもいいかな~ってくらいでしたが、せっかくなので・・・交換しましょう)
フローガラスは汚れています。ずらしましょう。

FT-130上のフローガラスの汚れ
フローガラスも汚れています

こちらもサーコンシート(シリコンシート)は大丈夫

上部のサーコンシートも大丈夫です

だけど、問題はこの部分

電極と本体の間に隙間が・・・・

電極のネジが緩んでいる状態です

電極のネジを緩め、電極カバーを外し・・・

どこ?どこ?原因はどこでしょう?

このネジが緩んでいました。
こんなとこなんですよねー、使っているうちに緩んでくるところ

電極のネジを締める

ここを+ドライバーで絞めて
はい!バッチリ止まりました!

FT-130の電極締めた状態

ガラステープを貼り替えて

また、少々苦戦してヒーター線交換

はい!きれいになりました!

ニコニコ<br>ばばあ
ニコニコ
ばばあ

第二の満足”””!

FT-130上部ヒーター部の消耗品交換完成

そして、一番最初の問題
U型ワッシャーをつけて

FT-130U型ワッシャー交換


完成!!

修理完成

「シールはできるけど、なんとなく調子が悪いなぁ」 そんな風に思いながら使っている機械はありませんか? 思い切って中を開けてみると、私のように「あらら!」な発見があるかもしれません。

自分で部品交換して綺麗になると、機械への愛着も湧いてきますし、ちょっとでも汚れるときれいにしたくなります。

もちろん一番大切なシールが確実にきれいにできるということです。

ニコニコばばあ
ニコニコばばあ

お使いの機械を大切にね!