弊社でも防臭用ポリ袋は取り扱っているのですが、弊社のスタッフがよく買っている袋は
「食パン袋 半斤用」(ヘイコー)です。

娘のために買っているのですが、「なんでー?」と聞いてみたところ「赤ちゃんのいるママさん」にはこれがいいとちまたで有名らしい。(SMですね、きっと)

やっちゃん
娘はこれが効果があると言っています
食パンの半斤袋が使用済みおむつの消臭に効果的とされるのは、その袋の素材であるポリプロピレン(PP)の特性によるものらしいです。
PPは臭いを通さない?
PP(ポリプロピレン)の防臭効果
食パンの袋に使われているポリプロピレン(PP)は、気体を通しにくい性質を持ち、防湿性や防臭性に優れています。
実際に、生ゴミや使用済みおむつをPP製の袋に入れても、臭いがほとんど感じられないという報告があります。
ポリ袋(ビニール袋という方も)な種類があり、一般によく使うのはLDPE(低密度ポリ)、スーパーなどで野菜を入れたり、持ち手のあるのはHDPE(高密度ポリ)、また商品をよく見せるのに透明度の高いOPPやPP(ポリプロピレン)などの種類があります。まだほかにも種類はありますが、こちらではこの3点の種類で区切ります。
普通のポリ袋のLDやHDではだめなの?
一般的なビニール袋はポリエチレン(PE)製で、柔軟性があり強度もありますが、気体を通しやすいため臭いが漏れやすいという欠点があります。では数値で見てみると
材料名 | 酸素透過率 (cc/m²/24h) | 特徴 |
---|---|---|
LDPE(低密度ポリエチレン) | 約7,000 ~ 8,500 | 柔軟性が高く、酸素バリア性は低い。食品包装には適さない場合がある。 |
HDPE(高密度ポリエチレン) | 約2,300 ~ 3,100 | 結晶性が高く、LDPEよりも酸素バリア性に優れる。 |
PP(ポリプロピレン) | 約2,300 ~ 3,100 | 結晶性が高く、HDPEと同程度の酸素バリア性を持つ。 |
あくまでも参考に。保障値ではありません

数値で見るとHDPEとPP同じなのですが…
- LDPE:酸素透過度が高いため、酸化に敏感な食品の包装には適さない場合があります。
- HDPE:LDPEよりも酸素バリア性が高く、食品包装や医薬品包装などに適しています。
- PP:HDPEと同程度の酸素バリア性を持ち、耐熱性や剛性が高いため、食品容器や電子機器の部品などに利用されます。
耐熱性?剛性?
耐熱性?剛性?難しい言い表し方ではなく、熱に強いか?柔らかさはあるか?
特性 | PP(ポリプロピレン) | HDPE(高密度ポリエチレン) | LDPE(低密度ポリエチレン) |
---|---|---|---|
比重(g/cm³) | 約0.9 | 0.942~0.970 | 0.910~0.930 |
耐熱温度(℃) | 100~140 | 90~110 | 70~90 |
引張強度(MPa) | 約130~150 | 約60~65 | 約30~40 |
引張伸度(%) | 約150~170 | 約360 | 約150~170 |
衝撃強度(kJ/m²) | 約2.7~10.9 | 約2.2~22.0 | 約32~50 |
透明性(ヘイズ%) | 約2.0 | 約50~90 | 約10~20 |
あくまでも参考に。保障値ではありません
PPは透明性があるので商品をきれいに見せるために使われます。(オムツ袋に透明性は必要ありませんが・・・)
引張強度は一番大きいようです。
下の画像を見てみてください

同じ厚さ0.025mmで比較してみます。
HDは0.015mmとか薄い袋に使われるので、上の写真の袋は弊社のレジ袋の中では厚地とされている0.025mmものです。丈夫ですがバリっとした感じです。0.025mmの場合、HDPEはほかの袋に比べ結ぶときっちり結びにくいのではないかと思います。
もうひとつ、HDPEの袋は強度を持たせるために薄い袋に使われることが多いのです。
小さな袋の主流は0.015mm~0.02mmが多くなります。
なので「これはシャカシャカタイプ(HDPE)だから、防臭に使える」と思っていても、厚さが0.015mmくらいだと薄いので効果は薄れるということです。
コストパフォーマンスの高さ
もっと防臭効果のある商品が出ています。だけどなぜ食パンの袋が売れるのでしょうか?
それは防臭袋に比べて食パン袋の方が安いからです。
ポイポイ捨てるだけの袋なら安い方がいいに決まっています。
市販の防臭袋は高い防臭性能を持っていますが、1枚あたりの価格が約10円とやや高価です。
(サイズによりますが…)
これに対して、食パンの袋は1枚あたり約3.5円と、コストを抑えることができます。
なぜ食パン半斤?
PPの袋が消臭にいいのなら、PPの袋でであればいいので「食パン半斤」でなくてもいいのに、なぜ「食パン半斤」が人気?
のサイズがいいのかしら?
同じ口径が18.5cmの袋と比べてみましょう。
左が「食パン半斤」です。右は普通のLLDPEの袋です

袋の幅は同じですが、スリムで縦長になっています

マスコットを入れたらこんな感じ、同じ幅なので入れたら同じ感じですが、マチがある方が入れやすいかな?
長いので結びやすいですね⤵

ここで発見!
PP袋は結び目が取れにくい!

普通のポリ袋(LLDPE)はするりとほどけた

口がきっちりと縛れるところもオムツ袋としてておすすめできるところですね!
サイズは、オムツによって違いますので、別のサイズをご希望の場合はこちらをご参考に!
大人のオムツの場合は大き目がよさそうですね。
✅ オムツ袋の選び方アドバイス
- 🔸完全防臭を求める場合 → 消臭袋(市販品)
- 🔸コスパ重視 + 臭気を軽減したい → 食パン袋(PP系)
- 🔸家にあるもので済ませたい → 厚めのHDPEレジ袋など
- オムツだけでなく、ペットの糞や生ごみの袋として使えそう
「食パン袋半斤」がオムツ用袋に適している理由
- PP(ポリプロピレン)
LDPEポリ袋に比べると酸素透過率が低いので臭いが漏れにくい。 - 価格の安さ
消臭袋より消臭の力は大きくないが、我慢できる程度なので安い方が。すい。 - 大きさがちょうどいい
マチがあり縦長なので縛りやすい。オムツ1個が納まりやすい。 - 厚さがちょうどいい
パンの袋は厚さが0.025mm~0.03mm、HDPEの袋と比べると厚いのです。 - 縛り口がほどけにくい
きっちり縛れるので臭いの漏れが少なく、ほどけにくい
これは、夏の生ごみ臭対策にも使えます!
オムツばかりでなく、赤ちゃんのいない我が家では、夏の「生ごみ臭う案件」に使えそうですね!


当ページの管理人「ニコニコばばあ」です。
西川善株式会社の社長(kanさん)の妻です。会社では経理とWEBを担当しています。
60代後半で西川善㈱のホームページを作ることになり日々奮闘中です。
若者では簡単にできることがなかなか悪戦苦闘!
西川善(株)のホームページは商品紹介。
それに対してこちらのブログでは日々の会社のことや、商品の実験やお客様のご意見など。また会社と関係のないたわいのない話なども載せています。ホームページを作るにあたって苦労したお話なども愚痴っています。とにかく自由に「ひとりごと」をつぶやいています。
西川善株式会社
https://www.nishikawazen.co.jp
〒920-0848 石川県金沢市京町23番1号
TEL 076-251-2111 FAX 076-251-1259